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第1回 「モバゲータウン」と「GREE」

カテゴリー:携帯ビジネスを考える

自分も含めてPC中心でインターネットに関わっている人達にとって、携帯インターネットの世界はなかなか理解し難いものがあります。あの小さな画面、一文字入力するのに一本の指で何回もキーを押さないといけないという環境は・・・。

しかし、市場も成長率も大きい携帯ネットの世界を無視していてはビジネスチャンスを逃してしまいます。

まずは携帯ビジネスをするにあたって、現在どんなサイトがヒットしていて、そのサイトはどういうビジネスモデルになっているのかを軽く見てみましょう。

第1回は現在の携帯コンテンツの中で最も代表的なサイトの一つで会員数1000万人規模を誇る「モバゲータウン」と「GREE」です。

「モバゲー」と「GREE」とは

両サイトとも携帯サイトとしては珍しくTVCMを打っているので、普段携帯サイトを見ない人でも名前くらいは聞いた事があると思いますが、この二つのサイトはよく似ています。

無料で多数のゲームが遊べる事から高校生を中心とした若年層に2006年以降に爆発的にユーザーを増やし、今では若者に留まらず、主婦層や携帯でもネットを利用する30代の男性も加わり1000万人規模のサイトに成長しています。
ちなみに国内最大級のSNS「mixi」の会員数が1500万人弱(2008年12月末)である事を考えれば、
携帯ユーザー&若者中心で1000万人というマーケットを確保しているというのは巨大なアドバンテージでしょう。

では、モバゲーやGREEでユーザーは何が出来るのか?

TVCMでは携帯ゲームを前面に出している事から、「無料でゲームが出来るサイト」という認識を持っている方もいるのではないかと思いますが、ゲーム以外の部分に関してはmixi等のSNSと機能的な大差はありません。
サイト内のメール機能やコミュニティー機能(モバゲーではサークルと呼ばれる)等、よくあるSNSと変わりません。
最初に入会する際には自分のプロフィールを登録するのも一般的なSNSと同じです。あえて違う点と言えば、そのSNS内で利用する仮想通貨が存在する事です。

無料ゲームが出来るサイトと言うよりは“SNSにゲームや携帯小説などのコンテンツがくっついたもの”と考えた方がわかりやすいでしょう。

ゲームにはランキング機能が存在したり、携帯小説にはレビュー機能がついていたりして、ユーザー間のコミュニケーションが活発になるようになっています。

さて、ここからようやく本題です。

「モバゲー」と「GREE」のビジネスモデル

携帯サービスをビジネスとして成り立たせる為には以下の二つの大きな要素が必要です。

1.多くのユーザーを確保する事
2.サイトから収益が得られる事

当たり前の事書いてすいません。しかしこれは誰もが思いつくと思うのですが、
それを実現するのは非常に難しい。

ではモバゲーやGREEはこの二つをどうやってクリアしているのかを見てみましょう。

●ユーザーの確保

まず最初に登録した際に、自分のプロフィールに貼られる「アバター」というのが作成されます。
インターネット上の自分の分身のキャラクターで、コミュニティーやメッセージをやりとりする際に頻繁に登場します。

このアバターさんですが…最初は白のタンクトップに半ズボンで裸足でかっこわるすぎます・・・。
流石にかっこわるいので何とかしたい。

そこで、SNS内で利用するポイントを利用して服等のアイテムを買います。
入会した際に少し貰えたポイントを握りしめてサイト内のアイテムショップへLet’sGO!

アイテムショップへ行くと、服を探しに来たつもりですが、なにやらイロイロ項目があります。ファッションごとのカテゴリや「帽子」「ペット」「楽器」「背景」などなど…

自分は趣味でピアノを弾くので「楽器」屋さんに惹かれ中身を見てみると・・・

ピ ア ノ が な い !

ひどい…

あ、失礼。個人的な話にそれてしまいました。

話を戻して、とりあえずピアノが無かったので、バイオリンを買ってから重大なミスが発覚しました。

ポ イ ン ト が 減 っ て 服 が 買 え な い 。

白のタンクトップに裸足で半ズボン。そこにバイオリン。

どう見てもおかしいです。自称若者としてはこのみっともない姿をなんとかしなくてはなりません!
(注:自分の例は明らかにイレギュラーなケースですが、普通に服等を買っても初期ポイントでは揃え切れず中途半端な姿になります。)

そこでポイントを獲得する必要性に迫られます。

じゃあどうやってポイントを獲得するか? 

その1.友達を会員に招待してポイントを貰う

よくある手法ですが王道です。まずこのサイクルでユーザーの自然増加が発生します。

“アバターなんて、所詮仮想世界のモノだからどうでもよさそうだし、そもそもあの絵柄がどうしても気に入らない”

と以前から思っている自分ですが、初期ポイントで少しアバターを触ってしまうと、もっとポイントが欲しくなって来る
 
この初期ポイント、なかなかどうして巧妙なワナです(笑)。

ユーザーにとっては何も実費が発生するわけではなく、友達を招待するだけでポイントが貰えるのですから、友達の多い高校生に広がるのは頷けます。

モバゲーとGREEはこの手法でユーザーを自然増加させています。

●サイトに掲載される広告による収入

また、アバターのアイテムは一通り揃えたらそれで満足かというと、季節モノや流行ネタアイテム等が随時追加されるので、定期的にポイントは必要となってきますし、そもそも自分のように“友達がいない”という人も世の中には存在します(涙)。
 
そんな人の為に、「バナーをクリックするとポイントが貰える」というシステムになっています。

ここで本格的な収益モデルが発生します。
ユーザーが多くクリック率が高い媒体であれば広告掲載依頼も増え、サイト管理費を上回る収益が発生します。

ユーザーのサイト利用料は無料でありながらしっかり収益を上げるよく出来たビジネスモデルだと思います。

しかし、最大手クラスに上り詰めたポータルだからこそ、このビジネスモデルが成り立ちますが、新規立ち上げのサイトが広告収入で利益を上げるのは非常に困難でしょう。
携帯ウェブサービスで収益を得るには、定額課金。それも課金サイトへのユーザー登録という巨大壁が存在します。

そんな新規サイトに対してモバゲーは王者の戦略を打っています。

●このサイトに会員登録したらポイント大量GET!

ユーザーがバナーやテキスト広告を見ただけで、そのサイトへ移動し、更に月額課金のサービスに会員登録するなんて事は非常に確立が低いのは安易に想像出来ます。広告主としても、多額のお金を払って広告を出しても会員登録してもらわない事には自分達のサイトの良さもわかってもらえないし利益にもならない。そこに広告料を払うのはやはり抵抗がある。

そこでモバゲーが打ち出してきたのが「このサイトに登録したらポイントがっぽり」戦略。
モバゲー内に掲載された広告のサイトへ行って会員登録すると、ユーザーは大量のポイントを得られるというもの。

確かに出稿側からすれば会員登録の確立が高い広告ならば気前よく出稿できます。

ちなみに弊社で開発したモバイル案件でも必要に応じて広告を出させていただいていますが、なかなかの数字を出してくれます。

このほかにも、モバゲー内での買い物でポイントが付いてきたり、アバターのアイテムを現金課金で販売したりと、いろいろ展開しています。

一度実際に試してみては如何でしょうか?

モバゲータウン
GREE

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